時制の一致を簡単理解!!大原則から特殊なケースまでを徹底解説!

時制の一致を簡単理解!!大原則から特殊なケースまでを徹底解説!

時制の勉強をしていく上で、厄介なのが時制の一致です。

一見単純そうですが、例外も多く、混乱する受験生も多いと思います。

そこで、今回の記事では時制の一致について、基礎の基礎から徹底的に解説します。

基本的な用語の解説も丁寧に行っていくので是非最後までご覧くださいね。

時制の一致とは

時制の一致とは、主節の動詞の時制によって、従属節の動詞の時制が変化することを指します。

ただし、今は主節と従属節という言葉は無視してもかまいません。あとで解説します。

例文を見ると分かりやすいと思います。

【現在】I think that he was cool.
【和訳】私は彼がかっこよかったと思う。

“I think”と“that節以下”の文との間で、時制が違うのが分かるでしょうか。以下に簡単にまとめます。

  1. “ I think ” ⇒ 現在
  2. “ that節以下” ⇒ 過去

次に、「think」を過去形の「thought」に変えると、どのような変化が起きるのか例文で確認してみましょう。

【過去】I thought that he had been cool.
【和訳】私は彼はかっこよかったと思った。

that節以下で変化が起きましたね。これが『時制の一致』です。

that以前の動詞の変化により、that節以下の動詞の取扱いが変化します。

時制の一致のルールについて

主節と従属節について

主節と従属節について確認していきましょう。

この用語の意味を覚えないと理解が深まらないので、必ず確認してください。

まず、主節についてですが、一言で言うと、文の動作や状態の主体を表します。

一方、従属節は、その動作や状態の説明する文になります。

これらも言葉だけでは分からないと思うので、例文で確認しみましょう。

ただし、便宜的に主節と従属節が問題になる文を取り扱います。

【例文①】I think that he is cool.
【和訳①】私は彼がかっこいいと思う。

【例文②】I go home, because it’s rainy.
【和訳②】雨なので、私は帰ります。

例文①では、主語の動作を表す“I think”という文が主節です。そして、“that節以下”が従属節となります。

例文②では、“I go home”が主節です。そして、主節の動作の理由になっている“because以下”が従属節になります。

理由が従属節になると考えると、非常に分かりやすくなるので覚えておくとよいでしょう。

大原則と時制の『ズレ』

時制の一致の大原則は、『主節の時制と従属節の時制は同じになる』です。

主節が現在形なら従属節の動詞も現在形になり、主節が過去形なら従属節も過去形となります。

しかし、この大原則が通用するのは中学校英語までです。

高校英語では、この大原則を用いるのか、それとも、主節と従属節の時制の『ズレ』を表現するのかを判断しなくてはいけません。

例文を見てみましょう。

【例文①】I think that he is cool.
【和訳①】私は彼がかっこいいと思う。

【例文②】I think that he was cool.
【和訳②】私は彼がかっこよかったと思う。

例文①では、【主節=現在形+従属節=現在形】となっています。

一方で、例文②では、【主節=現在形+従属節=過去形】となっています。

大原則では、例文①が正しい英文となりますが、例文②も間違いではありません。彼がかっこよかったのが「今」なのか、それとも「昔」なのかによって、変わってくるのです。

このように、高校英語では、英文の意味から主節と従属節の時制を判断していく必要があります。

現在形+過去形のパターン

では、実際に時制の『ズレ』がある例題を解いてみましょう。

時制の一致は、英作文で慣れてしまった方が効率的なので、簡単な英作文をしてみましょう。

【例題】次の和文を英訳せよ。
和文:私は彼が東京に住んでいたと知っている。

この和文を分解すると、『私は知っている』の部分が主節となり、「現在形」です。

一方、『彼が東京に住んでいた』の部分が従属節で「過去形」です。

これを英作文すると、以下のようになります。

【英訳】I know that he lived in Tokyo.

この問題はすんなりと理解できたのではないでしょうか。

このパターンは主節が未来形、現在完了形の場合にも適用できます。

和文から時制を読み取り、それを英文に反映させて英作文をつくるのが基本スタンスです。

過去形+過去完了のパターン

続いての問題が受験生の悩みの種となりやすい問題です。

一緒に考えていきましょう。

【例題】次の和文を英訳せよ。
和文:私は彼が東京に住んでいたと知っていた。

上記の和文を分解すると、『私は知っていた』の部分が主節で「過去形」となります。

また、『彼が東京に住んでいた』の部分が従属節で、こちらも「過去形」となるように思えます。

しかし、ここで注意が必要です。

『彼が東京に住んでいた』という一文は、主節よりも過去のことを述べています。

そのため、従属節『彼が東京に住んでいた』は「過去完了形」となります。

よって、英作文は以下のようになります。

【英訳】I knew that he had lived in Tokyo.

従属節以下に過去完了の「大過去用法」を使うことで、時制のズレを表現できるかがポイントです。

時制が一緒になるパターン

もし仮に、上の例題の『彼が東京に住んでいた』が『彼が東京に住んでいる』という和文の場合はどうなるでしょうか。

この場合は、同時期に発生していることなので、以下のような英文となります。

【和文】私は彼が東京に住んでいると知っていた。

【英訳】I knew that he lived in Tokyo.

時制の一致を見破るには、日本語で一度考えてみるクセ付を行っておくとよいでしょう。

【時制が一緒になるパターン】は何を表すのか

中学英語で学ぶ「時制の一致の大原則」である『主節と従属節の時制が一緒になる』は、同時期に起こっていることを指します。

そのため、中学校英語では、同時期に起こったことしか伝えられないため、複雑な英作文ができません。

一方、高校英語では時制の『ズレ』を表現できるようになるため、英文が複雑になります。

これが理由で、多くの受験生が高校英語になって「時制の一致」に混乱してしまいます。

話法による違い

ここからは時制の一致についての応用編です。

まずは、話法の時制についてです

日本語で話すときにはあまり意識されませんが、英語の話法では、時制をしっかりと意識しておかないといけません。

直接話法

直接話法は、誰かの言葉をそのまま引用して伝える話法です。

そのため、直接話法では、時制の一致が起こりません。

発言した時点での時制がそのまま適用されます。

【例文】I said, “He is cool”.
【和訳】私は「彼はかっこいい」と言った。

誰かの言葉をそのまま伝えるので、変化があること自体がおかしいと考えておくとよいでしょう。

間接話法

間接話法は、誰かの言葉を伝聞調に伝える文法です。

誰かの言葉自体が従属節になり、以下のような例文になります。

【例文】I said that he was cool.
【和訳】私は彼はかっこいいと言った。

こちらは時制の一致を受け、従属節は主節の時制によって変化します。

特殊ケース

時制の一致を受けない特殊なケースがいくつかありますので、紹介します。

普遍的な事実を述べる場合

「水が100℃で沸騰する」などの一般的に考えて当たり前のことは、時制の一致を受けません。

【例文】I was told that water boils at 100℃.
【和訳】水は100℃で沸騰すると教わった。

このように時制の一致を受けずに、そのまま現在形となります。

習慣を述べる場合

習慣的に行っていたことも、時制の一致を受けません。

【例文】He said that he goes to the zoo every Friday.
【和訳】彼は毎週金曜日に動物園に行っていると言っていた。

このように「毎週金曜日に動物園に行く」という習慣を述べていますので、時制の一致は受けず現在形で表現します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事のポイントは以下の通りです。

  • 時制の一致の大原則は、『主節の時制と従属節の時制は同じになる』
  • 時制の『ズレ』をしっかりと読み取ることが大事
  • 時制の一致が適用されない特殊なケースもある

時制を読み取る力が必要になることから、受験生の悩みの種になりやすい文法項目です。

しかし、要点をしっかり掴めば、意外と対応できるので是非チャレンジしてみてくださいね。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

英語カテゴリの最新記事