前置詞って色々ありすぎて何を使えばわからなくなりませんか?
高校生になると、使わないといけない前置詞が増えて非常に難しく感じますよね。
今回の記事では、前置詞の使い方を基礎の基礎から解説するよ!
この記事を読んで、前置詞の使い方をマスターしよう!
英語の前置詞とは
前置詞とは、名詞や名詞句の直前におき、場所や時間などを表す単語です。
日本語の助詞に相当するもので、日本語の助詞にたくさんの種類があるように、英語の前置詞にもたくさんの種類があります。
また、ひとつの前置詞が複数の意味や用法を持ちます。
例えば「on」という前置詞には、「~の上に」という意味と、「特定の日時を表す際に使用する」という用法があります。
実際に例文で確認してみましょう。
【例文①】This bag is on the table.
【和訳①】このカバンはその机の上にある。
【例文②】See you on June 1st.
【和訳②】また6月1日にね。
英語を母国語とする人は、前置詞の使い分けはニュアンスでわかるそうです。
しかし、日本の受験生は、一つ一つの用法をきっちりと覚えていく必要があります。
前置詞の使い方について
前置詞の後には名詞
前置詞をつけられるのは、名詞か名詞句だけです!
以下の例文をご覧ください。
【例文】I’m interested in playing baseball.
【和訳】私は野球をすることに興味がある。
この例文では、動詞を動名詞にすることで、『野球をすること』という名詞句を前置詞の後に持ってきています。
このように、名詞句を前置詞の後に置くというテクニックは、高校英語では良く見られます。
前置詞が必要or不要の判断はどうするの?
前置詞が必要か不要かの判断ポイントは、動詞が自動詞かどうかです。
動詞が自動詞の場合、前置詞が必要になる可能性はとても高いです。
例文で確認してみましょう。
【例文①】I swim in the river.
【和訳①】私はその川で泳ぐ。
【例文②】I go to the river.
【和訳②】私はその川に行く。
【例文③】I arrive at the river.
【和訳③】私はその川に到着する。
このように、自動詞には、ほとんどの場合に前置詞が付くことになります。
また、『動詞+前置詞』という形で、熟語として覚えてしまうという方法もあります。
【例文④】I listen to music.
【和訳④】私は音楽を聞く。
この例文の自動詞『listen』の場合、「~を聴く」=「listen to ~」と覚えてしまうと簡単です。
このように、頻出の自動詞は、前置詞とセットで覚えてしまいましょう!
主要な前置詞について
主要な前置詞を一覧表にまとめました!
よく使われる意味のみを載せていますが、ほかの意味や用法をもつ前置詞がほとんどです。
そのため、英語の学習を進めていく中で、新しい用法に出会った時に覚えていくようにしましょう。
前置詞 | 意味① | 意味② |
---|---|---|
in | ~の中に | (時間に対して)~中に |
on | ~の上に | (特定の日付)に |
about | ~について | 大体 |
at | (場所)で | (目標)を狙って |
for | ~のために | ~に対して |
of | ~の | (A of Bで)BというA(同格表現) |
into | ~の中に | (行動を強制する単語を使って)~の状態にする |
to | ~へ | (比較する動詞を伴って)~に対して、~より |
around | ~の周りに | 約 |
with | ~と一緒に | ~に賛成 |
前置詞は、ある程度イメージで把握しておくことも大切です。
イメージを持っておけば、知らない用法に出会ったときに、ある程度意味を予想することができるときもありますよ。
間違いやすい前置詞の使い分け
使い分けが難しく、受験生が良く間違える前置詞は、『at』と『in』です。
『at』は、明確に決まったある点を指し示す場合に使用されます。
一方で、『in』は、ある程度の幅がある場合に使用されます。
例文で確認してみましょう。
【例文①】I’m in Japan.
【和訳①】私は日本にいるよ
【例文②】I’m at home.
【和訳②】私は家にいるよ
このように、前置詞『at』は、例文②のように明確な場所を示す場合に使用します。
例文①では、「日本」ということだけが分かっており、範囲が広くて漠然としていますよね。
ワンポイントアドバイス
前置詞のニュアンスをくみ取るのは、ネイティブでなければ難しいです。
そのため、大学受験レベルでは、動詞とセットで覚えきってしまう方が、確実に効率が良いです。
例えば、【「depend on」「rely on」「lean on」など、『~に頼る』という意味で使う単語には「on」が付く】と関連づけて覚えると効率的です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の記事のポイントは以下の通りです。
- 前置詞が付けらえるのは、名詞か名詞句
- 自動詞には前置詞が付く可能性大
- 前置詞は動詞とセットで暗記してしまった方が効率がいい
前置詞のニュアンスを理解することは、外国人が日本語の助詞を理解するのと同じくらい難しいことです。
そのため、受験レベルでは、まず暗記を徹底することをおすすめします。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。