分詞構文は『わけてつなげる』で攻略せよ!分詞構文をマスターするコツを教えます!

分詞構文は『わけてつなげる』で攻略せよ!分詞構文をマスターするコツを教えます!

今回は「分詞構文」について解説していきたいと思います。

覚えることが多く、日本人にはなじみの薄い文法であるため、ここを苦手とする受験生は多いです。

しかし、だからこそ、この分詞構文は周りと差をつけるチャンスとなり得る分野なのです!

早速見ていきましょう。

※「現在分詞」や「過去分詞」の学習がまだの人は、先にコチラの記事から読んでみてください

そもそも分詞構文って何?

分詞構文とは、分詞で始まる語句が文全体の中で副詞の働きをする構文のことです。

基本的には、[分詞]…, SV~. 』または『 SV~, [分詞]…. 』の形をしています。
黄色のマーカーの部分が副詞の働きをしています。

すでに分詞構文を勉強したことがある人ならわかると思いますが、分詞構文は実に様々な意味を持っています。

【分詞構文の意味】
・時(~のとき)
・原因(~なので)
・条件(~ならば)
・譲歩(~けれども)
・付帯状況(~しながら)
・結果(…そして~)

「こんなにたくさんの意味覚えられない…」と思ったかもしれません・・

しかし、実は、分詞構文は全ての意味を覚えなくても読むことができます。

分詞構文を読むコツは、
『分詞句と主文を2つの独立した文に分けて、その2つの文のつながりを考える』ことです。

とりあえずこれを覚えておいてください。

それでは例文と一緒に見ていきましょう!

現在分詞を使った分詞構文

例文を見てみましょう。

【例文】My mother is cleaning the living room, singing a song.

現在分詞「singing」から始まる黄色のマーカー部分が、副詞の働きをしています。

つまり、「singing a song」が「My mother is cleaning the living room」を修飾していることになります。

この文はどういう意味になるでのしょうか?

先ほどの「分詞句と主文を2つの独立した文に分けて、その2つの文のつながりを考える」という方法を使って考えていきましょう。

①まずは、分詞句と主文を2つの独立した文に分けます。

【主文】My mother is cleaning the living room. (私の母はリビングを掃除している。)
【分詞句】(My mother is) singing a song.(私の母は歌を歌っている。)

このような2つの文が組み合わさったものと考えられます。

②次に、2つの文のつながりを考えます。

この2つの文のつながりを、2つの文の意味から考えてみましょう。

そうすると、どうやら「~しながら」を使ってつなげるとキレイにつながる気がしませんか?

あくまでメインの意味は「私の母はリビングを掃除している」で、「私の母は歌を歌っている」が補足的に付け加えられていることを考えると、

この文の意味は、【私の母は歌を歌いながらリビングを掃除している。】となります。

もう1つ例文を見てみましょう。

【例文】The Internet has developed rapidly, making communication easier.

これは、

【主文】The Internet has developed rapidly.(インターネットは急速に発展した。)
【分詞句】It has made communication easier.(それはコミュニケーションをより簡単にした。)

が組み合わされたものだと考えられます。

この場合、「making communication easier」は 主文の『結果』を表していると考えられるので、「そして~」というような意味だと考えられます。

そのため、【インターネットは急速に発展し、(そして)コミュニケーションをより簡単にした。】となります。

過去分詞を使った分詞構文

『過去分詞』から始まる分詞句の意味には、「~された」という受身の意味が含まれます。

例文で確認しましょう。

【例文】Seen from the southern hemisphere, Orion looks upside down.

この文は、

【分詞句】Orion is seen from the southern hemisphere.(オリオン座は南半球から見られる。)
【主文】Orion looks upside down.(オリオン座は逆さまに見える。)

の2つに分けられます。

この2つの文を、下の文の方がメインであることに注意してつなぐと、【南半球から見(られ)ると、オリオン座は逆さまに見える。】となります。

『過去分詞』を使った分詞構文は存在しない???

タイトルが「過去分詞を使った分詞構文」となっていますが、実は『過去分詞』を使った分詞構文はありません。

「ない」というのは言い過ぎかもしれませんが、「ない」とも言えるということです

それなら、上の例文は?ってなりますよね。
確かに、『過去分詞』から始まる分詞句が副詞の働きをする分詞構文はあります。

しかし、その過去分詞の前には必ず現在分詞の 「being」 が省略されています。

「be+過去分詞」の意味は受身ですから、過去分詞から始まる分詞句に受身の意味が含まれるのも納得できるのではないでしょうか?

分詞構文をさらに使いこなそう

分詞構文の否定

分詞句の頭に「not」や「never」をつけることで、否定の意味を表すことができます。

例えば、

【例文】Not knowing where she lives, I can’t send her a letter.
【和訳】彼女がどこに住んでいるのかを知らないので、私は彼女に手紙を送ることができない。

というような形です。

これはなじみやすいと思います。

分詞句の頭に否定語をつけるだけです。

〈Having +過去分詞〉の形の分詞句を含む分詞構文

この形を使うと、分詞句が主文より過去であることを表現することができます。

例えば、

【例文】Having studied until 2 a.m., he must be so sleepy now.
【和訳】午前二時まで勉強をしていたので、彼は今とても眠いに違いない。

勉強をしていたのは、眠いに違いないと思われる「今」よりも過去の出来事なので、『Having+過去分詞』の形が使われています。

これは、主文が過去形であっても、その過去の地点よりもさらに過去の地点を表現することができます。

例えば、

【例文】Having seen her before, I was able to recognize her quickly at the party yesterday.
【和訳】彼女に以前会ったことがあったので、昨日のパーティーで私は彼女をすぐに彼女と認識できた。

「昨日のパーティー」は過去の話ですが、「彼女と以前会った」のはそれよりもさらに過去です(「大過去」といいます)。

その時間のズレを表すために、「having seen」という形を使っているのです。

分詞句の主語が主文と違う場合(独立分詞構文)

分詞構文での分詞句は副詞句の働きをして主文を修飾するため、基本的に分詞句の主語は主文と一緒です。しかし、たまに一致しないときもあります。そのようなときは、分詞の前に分詞句の主語を置きます。(この分詞句の主語は実際には主語では無いため、『意味上の主語』と呼びます)

Ex. The rain starting to fall, the game has been canceled. (雨が降り始めたので、その試合は中止された。)

主文の動詞はhas been canceledで、その主語はthe gameです。分詞句の分詞はstartingで、その主語は主文のthe gameとは一致しないため、startingの意味上の主語the rainがstartingの前についています。

入試に出る分詞構文の定型表現一覧

分詞構文では、入試でよく問われる定型表現があります。

たくさんあって覚えるのに苦労すると思いますが、こまめに見直すなどして、コツコツ覚えていきましょう。

しっかり覚えれば、文法問題での得点源になることはもちろん、英作文でも活躍します!

■ generally speaking : 一般的に言って

【例文】Generally speaking, eating too much results in obesity.
【和訳】一般的に言って、食べ過ぎは肥満を引き起こす。

■ frankly speaking : 率直に言って

【例文】Frankly speaking, I don’t like my grandmother’s herring pie.
【和訳】率直に言うと、私は祖母のニシンパイが好きではない。

■ strictly speaking : 厳密に言うと

【例文】Strictly speaking, hiyamugi is different from somen.
【和訳】厳密に言うと、ひやむぎはそうめんとは違う。

■ speaking of ~ : ~について言えば

【例文】Speaking of Haru, he studies English hard these days.
【和訳】ハルといえば、最近熱心に英語を勉強している。

■ considering ~ : ~を考慮すると

【例文】Considering today’s bad weather, the excursion should be put off.
【和訳】今日の悪天候を考慮すると、遠足は中止されるべきだ。

■ taking A into consideration : Aを考慮に入れると

【例文】Taking her age into consideration, her English ability is so great.
【和訳】彼女の年齢を考慮すると、彼女の英語能力はとても素晴らしい。

■ judging from ~ : ~から判断すると

【例文】Judging from her ways of speaking, she may be from Kyoto.
【和訳】彼女の話し方から判断すると、彼女は京都出身かもしれない。

■ compared to ~ : ~と比べると

【例文】Compared to last year, this summer is not hot.
【和訳】去年と比べると、今年の夏は暑くない。

■ weather permitting : 天気が許せば

【例文】Weather permitting, we are going to play soccer at the park.
【和訳】天気が許せば、私たちは公園でサッカーをするつもりだ。

まとめ

今回のポイントをまとめます!

・分詞構文では、分詞句は副詞の働きをする
・分詞構文は二つの文に分けてからつながりを考える
・否定形や、独立分詞構文、定型表現を覚えることで表現の幅、読解の幅が広がる

今回はかなりボリューミーな内容で、すぐに理解、というわけにはいかなかったかもしれません……

しかし、一個ずつステップを踏んで理解していけば、必ずマスターできます。

得点源にもなる内容ですので、諦めずに頑張ってみてください。

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