倒置法は怖くない!?例文を使って倒置法を徹底理解!

倒置法は怖くない!?例文を使って倒置法を徹底理解!

今回は「倒置」について解説していきます。

倒置は高校英語の文法事項の中でも最後の方に出てくる文法で、まさに、最後の山といった感じです。

倒置は一見すると構造がわかりづらく難しく見えるかもしれません。

でも、基本的な文法事項がこれまでにきちんとおさえられている人なら、そんなに怖がる必要はありません。

それでは見ていきましょう!

そもそも倒置とは?

倒置とは、伝えたい言葉を基本的な文法のルールを逸脱することで印象づけようとする表現です。

英語では、倒置によってある語句が文頭に来ると、その後の語順が疑問文の形(VS)になります

言葉で説明するよりも例文で見ていった方がわかりやすいです。さっそくいきましょう!

倒置の種類

実は倒置には2種類あります。

・文法上の倒置(疑問文、仮定法のif省略など)
強調するための倒置

さきほどの【そもそも倒置とは?】で説明した倒置は、後者の「強調するための倒置」に当たります。

この記事では、「強調するための倒置」について解説します。

否定の副詞(句)が文頭に来る倒置

入試問題として倒置の問題が出るときは大体このパターンです。

否定を表すような副詞(句)を、否定の意味を強調するために前に置くことがあります。

【例文】Never have I seen such a beautiful moon.
【和訳】私はこんなにきれいな月を今まで見たことがない。

否定の意味を持つ「never」 が文頭に来て、その後が『have+S(主語)+過去分詞』という疑問文の語順になっていますね。

否定の意味を持つ句や節が前に来たときも同様です。

【例文】Under no circumstances must you speak in this room.
【和訳】どんな状況でも、この部屋の中で話してはならない。

「under no circumstances」 は「どんな状況でも、~ない」という否定の意味を持っています。

そのため、これが文頭に来ると、『助動詞+S(主語)+V(動詞)』という疑問文の語順になります。

ほかに否定の意味を持つ副詞(句)としては、little/seldom/hardly/no sooner/not until などがあります。

no/not/little/only などを含む節や句が文頭に出てきている場合は、倒置であることが多いです。

『場所を表す副詞(句)+be動詞+主語 』の倒置

場所を表す副詞(句)が前に出て、その後がbe動詞を含む疑問文の語順になることがあります。

【例文】Behind the chest was an old letter from him.
【和訳】タンスの後ろには彼からの古い手紙があった。

「behind the chest」という場所を表す句が文頭に来て、be動詞+主語 という疑問文の語順になっています。

この構文には「重要な情報は最後に言いたい…!」という気持ちが入っています。

この場合、「letter」が一番強調したい言葉です。

「タンスの後ろに何があったかって…? なんと、手紙だよ!!」というようなイメージです。

『so/such…that~』の倒置

『so/such…that~(大変…なので~)』という形の構文を覚えていますか?

例えば、このような文です。

【例文】This green jewelry was so expensive that I couldn’t buy it for her.
【和訳】この緑の宝石はとても高価だったので私はそれを彼女に買うことができなかった。

この文も、soやsuch を含む部分を文頭に持ってくる倒置ができます。

先ほどの例文を倒置構文にすると・・・

【倒置】So expensive was this green jewelry that I couldn’t buy it for her.

「Be動詞+主語(was this green jewelry」という疑問文の語順になっていますね!

第5文型(SVOC)が SVCO になる倒置

これは、疑問文の語順が現れる倒置ではありませんが、特殊な語順です。

これはまず最初に例文を見ましょう。

【倒置】She keeps frozen the flower she had got for her birthday.
【和訳】彼女は誕生日にもらった花を凍らせたままにしている。

これは通常の第5文型の語順とは違い、SVCOの語順となっています。

なぜ、このような倒置が起こるのでしょうか?

試しに、第5文型の通常の語順に戻してみましょう。

【通常の語順】She keeps the flower she had got for her birthday frozen.

この文では、「keeps」と「frozen」が離れすぎていて、二つの言葉のつながりが分かりづらくないですか?

「frozen」が孤立しているような形になっています。

そこで、倒置を使って「keeps」と「frozen」を近づけることによって、「凍らせたままにした」という文の意味がわかりやすくなるようにしているんですね。

目的語が文頭に来る倒置

これも疑問文の語順になるわけではありませんが、強調のための語順変化の一種です。

【例文】A durian she ate.

「ドリアンなんだよ!彼女が食べたのは。」というようなイメージですね。

受け答えでの慣用的な倒置

これはみなさんいつも倒置とは意識せずに使っているかもしれません。

【例文】
A: I like music very much.(私は音楽がとても好きなんだ。)
B: So do I.(私もだよ。)

このときのBの発言が倒置です。

話し相手の発言に同意するときの返答で倒置が起こるときがあります。

これは、相手(A)の発言が肯定文か否定文かで言い方が変わります。

前の人(A)の発言が
肯定文の場合は、『So+動詞(助動詞)+主語』(例:So do I.)
否定文の場合は、『neither(nor)+動詞(助動詞)+主語』(例:Neither do I.)

もちろん、倒置を使わないパターンもあります。

前の人(A)の発言が
肯定文の場合は、『S+動詞(助動詞), too.』
否定文の場合は、『S+動詞(助動詞)の否定形, either. 』

まとめ

今回の内容をまとめます!

・『強調したい語句が前に出るタイプの倒置』では、その後の文の語順が『疑問文』と同じになる
・『第5文型(SVOC)がSVCOになる倒置』や『目的語が文頭に来る倒置』など、一部の倒置では疑問文の語順にならないこともある

いかがでしたか?

倒置には様々な種類があって、最初は覚えるのに苦労するかもしれません。

しかし、倒置表現を見かけるたびに、どういう種類の倒置なのかマメに確認していけば、必ず覚えられるはずです。

倒置は、あまり見ない文構造をしているため、あまり身近に感じられないかもしれません。

でも、普通の文法構造を超えた倒置にこそ、英語の生きた息づかいを感じられませんか!?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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